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待ちに待った『ジャージー・ボーイズ』 チームブルー

 待ちに待った日が来た。9月19日(水)ソワレ、シアタークリエ。

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』

脚本/マーシャル・ブリックマン&リック・エリス 
音楽/ボブ・ゴーディオ 詞/ボブ・クルー
翻訳/小田島恒志 訳詞/高橋亜子 音楽監督/島健 振付/新海絵理子

演出/藤田俊太郎

出演 チーム・ブルー

    中川晃教 伊礼彼方 矢崎広  spi

    太田基裕 阿部裕 畠中洋 綿引さやか 小此木まり まりゑ ほか

 
 2016年の初演の時の興奮を、まるで昨日のことのように憶えているの。
 読売演劇大賞の作品賞と最優秀男優賞(もちろん、中川晃教)を取って、再演が決まり、また観られる!って狂喜乱舞したのね。でもそれから、待ったこと待ったこと・・・。だけど、待った甲斐があった!やっぱり胸一杯で倒れそうだった〜。
 お話は同じだし、どんな舞台かは初演の記事(これ→降り注ぐ演技の稲妻 中川晃教の『ジャージー・ボーイズ』 )で書いたので、ぜひそちらを読んでね。
 
 初演の時マダムはチームホワイトの方だけ観たの。今回は両方観るんだけど、まずはチームブルー。
 ホワイトに比べ、役者さんが若い(よね?)し、伊礼彼方とspiは初めて加わったこともあって、全体に若々しい、瑞々しい空気が流れていたの。それがとても良かった。フォーシーズンズが若くしてスターになり、トミーの借金問題の発覚でグループが空中分解するまで10年かそこらだから、基本、若者たちのお話なのよね。チームブルーを観たら、そのことに改めて気づいたの。
 チームブルーの役者さんたち、みんな水を得た魚のように生き生きしていた。トミーの伊礼彼方は、有無を言わさぬ態度のデカさが素晴らしくて、これまで見てきたどんな役よりも合っていた。ニックのspiもセリフの少なさをあの容姿でしっかり補って、存在感を示してたし。そしてボブ・ゴーディオの矢崎広。彼だけ、マダムは他で見た憶えがないんだけど、四人の中で一人だけお坊ちゃんで頭のいい男の子をちゃんと体現していて、感心したし、なにより歌声が美しかったの。
 そしてフランキー・ヴァリの中川晃教・・・期待通りの素晴らしさ。フランキー・ヴァリの声あってこそのフォーシーズンズだったわけだから、このミュージカルの成功も彼の役をやる人の声にかかっているわけで。この役と中川晃教が巡り合ったその場所に、居合わせることができた幸せをマダムは再び噛みしめた・・・。クライマックスの「君の瞳に恋してる」の時にはやっぱり、芝居の途中なのにスタンディングオベーションしちゃいそうになる。
 
 マダムはこの手のジュークボックス・ミュージカルがとても好き。昨年観た『ビューティフル』もとても良かったし。歌を生で聴く幸せを、たくさん味あわせてくれるから。
 でもそのためには主演の役者が、ただ歌が上手いだけではダメなの。歌が上手くて更に、歌の芝居心がある人でなければ。
 無名のそういう人を探し出してきて(きっとどこかにいる。中川晃教だってモーツァルト!のとき無名だったでしょ)、中川晃教のアンダースタディにつけてほしい。そして、せめて半年くらいのロングランに挑戦してほしい。だって、マダムはなんども観たい(毎月観たい)し、今回チケットが手に入らなかった人をたくさん知ってるし、上演期間短すぎて、観客の需要に全然応えられてない。
 藤田演出『ジャージー・ボーイズ』は、そんな日本初の挑戦にも耐えられるような魅力と実力を兼ね備えているよ。マダムは太鼓判、押します。

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コメント

お久しぶりです、マダム。初演時の記事にもコメントさせていただいた者です。初演は見逃した私ですが、今回は観ます!全国公演を観るので実はこれからで、楽しみな気持ちを抑え切れずコメントしてしまいました…すみません。

作品のパワーと役者の華、両方を兼ね備えた演目だということが、マダムの素敵な文章からも伝わってきました。ますます楽しみです。確かにそろそろ、新星の登場を期待したいところではありますね。いろいろな製作が使える、ロングラン専用の劇場が作られないものかしら…などと思ったりもします。

そしてこの約2年、初演時のコメントにくださったマダムのお返事を、しばしば思い出しておりました。中川さん始め震えるような演技に出会えた時の気持ちは、それこそ「I love you,I need you」という言葉がふさわしいように思います。無力感すら覚える昨今ですが、私たちには自分の尊びたいものを大切にする権利があることを忘れずにいたいと思います。まずは来月の観劇、全力で楽しみます!

長くなってしまったうえに、マダムの幸福感に水を差してしまっていたら申し訳ありません。このコメントはマダムのご判断で非公開にしていただいても、もちろんかまいません。最後になりましたが、季節の変わり目、どうぞご自愛くださいませ。

えちるどさま。
お久しぶりです、また来ていただき、ありがとうございます。
水をさすなんて、そんなことは全くありませんよ〜。状況は更に良くない方向へ行きつつあるのですが、それでもまだ、内心の自由と喜びは保たれています。再演を待っていた2年の間にアッキーは更に磨きをかけて、私たちを迎えてくれました。
どうぞ、楽しんできてください。素晴らしいですから。

自分は幸い両チームのチケット取れたんですが、休憩中のトイレ行列では”どれだけチケット取るのが大変だったか”ということを皆さんお話されてたので、劇場も上演期間も需要に追い付かなかったということですよね・・(基本4人芝居なのでクリエのサイズが適切なのかもしれないですが。。)来日公演とか、コンサート版では渋谷のオーブだったので、オーブだったらチケット難民がもっと減っていたのでは??という気もしました・・・

伊礼彼方さんはライアン兄さんとか、もったいない役(という言い方も失礼ですが・)が多かったので、今回は役に恵まれてよかった・・と思いました。(ただ、トミーにしてはちょっとイケメンすぎたかも・・RED,WHITE,BLUEの中では藤岡さんのトミーが一番好みでした。再再演ではぜひカムバックしていただきたいです。)
伊礼さん・spiさんお二方の濃い感じもよかったんですが、あっさり系の矢崎さんは癒しでした・・初演では末っ子感が強くて、いろいろ(アドリブで)いじられてましたが、今回は貫録もついて、歌もうまくなっていて成長したな~(ちょっと上から視線)と思ってます。

日本公演でのフランキー・ヴァリはもう、中川さんしかいない!(現状では)のですが、ブロードウェイ公演の前のカリフォルニアの試験公演では、ヴァリ役の方が声がでなくなって、トミー役のオーディションを受けた方がヴァリ役を引き継いだ(その人が映画版のヴァリ役です・わかりにくくてすみません)・・っていう話を聞いて、やはりミュージカルの本場の層の厚さにはまだまだ(というか全く) かなわないな~と変な意味で関心したり。(日本公演で、トミー役がヴァリ役をするのって、絶対無理だと思いませんか?)

中川さんですが、夏には”銀河鉄道999”の鉄郎(これがまた、劇場版の999の鉄郎そのものだったのですよ・・・)やって、秋にはフランキー・ヴァリって、中川さんの引き出しはどんだけ多いんだか・・ヴァリの高音なんて、すごすぎてガラスが割れるんじゃあないかと思ったりしました・・(オペラ歌手が本気だしたらガラスも割れるという話を聞いたことがあったので。。。)

すみません、自分もちょっと(いや、かなり)感動モードに入っているのでわけわからないこと書いてますね。長文失礼いたしました。
(マダムのチームWHITEの感想もお待ちしています!)

わんわんさま。
この作品にはシアタークリエの大きさがぴったりなので、私は大きな劇場でやってくれたら・・・とは思わないんです。それよりもやはりロングランの道を考えてほしいな、と願っています。現状の演劇界のやり方(チケットの売り方を含め)では、先がないなあと思いますしね。
それと、ぜひご自分でもブログを書かれることをお勧めします。コメント、長すぎっすよw。

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