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Oh What a Night!『ジャージー・ボーイズ』チームホワイト 神回の夜

 チームブルーの興奮冷めやらぬまま、チームホワイトへ。9月24日(月)ソワレ、シアタークリエ。

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』

脚本/マーシャル・ブリックマン&リック・エリス 
音楽/ボブ・ゴーディオ 詞/ボブ・クルー
翻訳/小田島恒志 訳詞/高橋亜子 音楽監督/島健 振付/新海絵理子
演出/藤田俊太郎
出演 チーム・ホワイト
    中川晃教 中河内雅貴 海宝直人 福井晶一
    太田基裕 阿部裕 畠中洋 綿引さやか 小此木まり まりゑ ほか
 

 芝居は生き物で、上演を重ねるごとに変化していくもの。同じセリフを繰り返し口にしても、一度として全く同じ回は無い。それほど豊かなもの・・・と言ったのは、マダムの大好きな風間杜夫御大なのだけれど。
 観る側に立って言えば、毎日観られるわけじゃないので、チケットを買えたその日、その回がすべてなの。だから…毎日観てないマダムがこんなことを言っても、それはただの思い込みなのはわかってる。
 でも言う。
 24日ソワレのチームホワイト、神回だった!
 
 もちろんマダムの席が、向こう5年分くらいのチケット運を使い果たしたであろう、とんでもない良席(2列目ど真ん中)だったこともある。まるで自分の部屋の中でフォーシーズンズが歌ってくれてるようだったの・・・。マダムの長い観劇生活の中でも、こんなことは殆どないこと。みんな、どうぞ羨んでください!嫉妬してください!たぶんマダムのチケット運は、すっからかんですわ。どうとでもなれだー。(しかし誰のファンクラブに入ってるわけでもなく、高額チケットにはびた一文払わないマダムの真っ向勝負で、このようなチケットが手に入ったということは驚き。演劇の神様は、割と公平なのだった。)
 
 神回となったのは、翌日が休演日なので役者さんたち、エネルギー大放出しちゃったのかも、ということもあるね。とにかくすべての条件がこの夜に揃いも揃って、揃ったのよ。そんなわけで、神回。
 
 席があまりにも近かったので、割り引いて聞いてほしいのだけれど、演技も歌も完璧だった!チームホワイトにはやはり一日の長があって、トミー(中河内雅貴)、ボブ(海宝直人)、ニック(福井晶一)、それぞれ皆余裕を持ちつつ台詞を口にし、タイミングを少しも外さずに相手の台詞に反応し、表情を変化させ、そしてたっぷりと歌い上げる。その歌い上げに、ほんの少しずつだけど、チームブルーにまだない余裕というか伸びしろというかコントロールする力のようなものがあって、それがまた相乗効果で出演者全員のノリの良さを生み、観客をどんどん巻き込んでいく。それぞれの人生の機微、喜びも苦さも深かった!
 特に海宝直人のボブ・ゴーディオが素晴らしくて。他の三人とは違うお坊っちゃんで、およそコンプレックスと無縁の男の子で、時折イラっとするくらいアッケラカンとポジティブなボブ。それを屈託ない笑顔とキラキラした目で体現してくれて、つい見惚れてしまったし、なにより歌に凄く説得力があるの。彼が「Oh What a Night!」を歌い出すと、劇場中が彼の豊かな声で満たされて、幸せな気持ちでいっぱいになる。
 
 そんな周りの充実に押し上げられて、フランキー・ヴァリの中川晃教も俄然、パワーアップしてたの。どの歌も素晴らしかったんだけど、やはり「君の瞳に恋してる」を歌うクライマックス、もうほとんど映画のクローズアップみたいに彼の顔しか見えなくなり彼の声しか聞こえなくなり、歌い終わったら、感極まってマダムはなんだか叫んでた。鳴り止まぬ拍手。これがあの噂のショーストップってもの⁈ それがフランキー・ヴァリのショーストップなのか、中川晃教のショーストップなのか、渾然一体となって、アッキーはちょっと涙ぐみ、マダムも涙がこみ上げたよ。そしてアッキーは(いや、フランキーは)客席を見渡して頷き、身を翻して芝居に戻った。
 そしてなによりも。ラストのフランキーの「やっぱりあの街灯の下で四人で声を合わせた瞬間が最高だった」って、いう台詞に涙溢れる。長ーく歌ってきたフランキーだからこそ言える台詞。これで締めるって、なんて愛おしい芝居かしら。
 
 カーテンコールのメドレーが楽しすぎた!こんなに盛り上がるカーテンコールって、ロンドンで観た『ビリー・エリオット』以来じゃないだろうか。こりゃあ、日本で観られるホントに最高のミュージカルを観た夜だったんじゃないだろうか。Oh! What a Night!
 
 もうすぐ東京公演が終わって、全国ツアーに行くけれど、本当に短いなあ。ぜひ、再再演を考えて欲しいし、そのときはちゃんとアンダースタディ対策もして、ロングランに挑んで欲しい。
 そのときは友達を誘って、毎月観に行くから!

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コメント

ひさびさにコメントします。
ジャージー・ボーイズの歌は(フォーシンズンズじゃなくて)、親和性があるって言うか中毒性があるって言うか、こーいうのなんて言うんだろう? 

何か、ふとした時にね・・・道を歩いていて角を曲がった拍子にとか、洗濯を物干している最中にとか、ふっと「オーワラナイっ!」ってボブ・ゴーディオの声が聞こえたり、「アイアイアイ」ってフランキーが肩をゆすったりします。時々、SPI君のニックが肩をすくめて去って行ったりもします。

海宝君は、私がはっきり認識したのが(その前から知ってたけど)「フル・モンティ」なもので、ストリップショーで赤いTバック一丁で踊ってた〜っていうね・・・私的には、そこから始まってるので、海宝君がビッグになるたびに、あの子がねぇ〜って思って、ちょっとにんまりします。ロンドンで歌っちゃう人になるなんてねぇ。それは伊礼彼方君にも言えて、最初に見たのがルドルフ以前の舞台で、赤いドレス着て、娘役でした。なので、彼が舞台でドヤってると、やっぱりちょっとニンマリします。

ぷらむさま。
これほど余韻が楽しいミュージカルもないですよね。
1週間たちましたけど、まだジャージーボーイズの声が時折聞こえて、幸せになります。
チームホワイト、初演のときより俄然よくなってました。一人一人の自信が感じられて。海宝くんの声はめちゃくちゃ伸びやかでした。海宝くんも伊礼くんも「代表作」に巡り合った、ってことですよね。めでたい。
あー、それにしてもチームレッドを見逃したのは痛かった…。

チケットが手に入らなかった一人です。
ですがマダムのブログを読み、なんか行った気になれちゃいましたよぉー🤗
さすが語彙力!
是非、再再演熱望しています!

ホワイトさま。
いやホントに、残念です。再再演(しかもロングランで)を実現するべく、世論を盛り上げなくては!

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