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嘆きの王冠 『ヘンリー五世』

 引き続き、嘆きの王冠ホロウクラウンシリーズ。第四弾は『ヘンリー五世』。7月1日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷。

 

 一連のシリーズでマダムが唯一、舞台で未見なのが『ヘンリー五世』なの。だから、台本を読んだことはあるにしても、映画でなーるほど!って思うことしきりだったわ。
 一番感じたのは、ヘンリー五世って特別に愛されてる王様だなあってこと。どんだけ褒めたたえてるんだ、シェイクスピアは。アジンコート(だっけ?)の戦いなんて、神風吹いてるし。フランス王女を口説くところも、なんかもう少女マンガの理想の王子みたいだし。そして、歴史に「たられば」は無いけれど、もしこの王が長生きしていれば薔薇戦争は起きなかったかもしれない、とみんな思ってるふしがあるのね。でも、歴史は冷酷。立派な人ほど夭折しちゃうのよ。
 トム・ヒドルストンは、やはりヘンリー五世を演るために配役されたのね。ハル王子のときも大人っぽかったけど、王になってからの格好良さが半端ない。
 『ヘンリー四世』の時とは監督が替わったせいもあって、映像だからこその表現が駆使されているのが楽しかった(思えば『ヘンリー四世』は舞台っぽかったのだ)。例えば、しょっぱなのトムヒが馬で駆けてくる疾走感や、風をはらむイングランドの旗。緑の丘陵に並ぶ軍の隊列。弓弦の空気を震わす音。野営地の焚き火の、温かなオレンジ色の輝き。
 やっぱり映像にするからには、舞台では見られないものを見せて欲しいし、『ヘンリー五世』の監督はよくわかってるなあ。
 一方で、舞台の台本では、かつての遊び仲間のバードルフが隊の規律を乱したと報告されると、確かに王は「処罰せよ」って命じてるけど・・・映像じゃ、既に木に吊るされてるんだもの。なんかショックだった。(こういう処刑のシーンとか、露骨っていうか、隠さないのね。こうだったものは、こうだったんだ、って。マダムはグロいの苦手なんだってば。)
 
 舞台はまた全然趣が違うと思うので、来年の新国立バージョンと、いつかやるはずのさい芸バージョンが、さらに楽しみになった!浦井ヘンリーと桃李ヘンリー(と決めてしまってるマダム)が、楽しみ楽しみ。(浦井くんとトムヒ、同い年なんだってよ〜!)
 
 

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コメント

ハル王子を見ないでヘンリ―五世に行って
しまいました(笑)
いや~姿も心根も演説もカッコ良い。
どれだけ愛された王か解りました。
このシリ―ズ罪作りで、六世が早く見たくて
たまらない‼あと少年が昔のデカブリオに
似てて将来楽しみです

知人が(私が焚きつけた)、全作品制覇計画で挑んでおりましたが(彼女は大手町が仕事場なので、日本橋に行きやすいのですが)、後半、いささか失速気味、との報告をして来ました。
『リチャード二世』の完成度が高いので、最後に、もう1回見てシメようか・・・とか言っておりましたよ。

かおりママさま。
トムヒが素敵でしたね〜。
五世→四世の順番で見ると、いかにトムヒがハル王子の時、頑張って若作りしてるかがよくわかります(これはけなしてないんです。褒め言葉!)
で、日本人って女だけじゃなく、男も若く見えるんだね。悪く言えば、幼く見える。

ぷらむさま。
今回、日本橋じゃなくて渋谷なんです。で、画面が小さいのがかなり残念です。
ヘンリー四世はちょっと失速してたかも。そしてヘンリー六世についてはこれから書きますが、上演したら9時間かかる中身を半分にしちゃうと、やっぱりダイジェストな感じになるのは否めません。それと、ひとつ大きな改変があって、それがなあ・・・それはしないほうがよかったんじゃないかなあ・・・と思いました。
というわけで、六世の記事、乞うご期待。

「ヘンリー五世」を見て1週間たちます。トムヒ・ヘンリー、素敵でしたね💛誰からも愛されてますね。

ヘンリーが颯爽と現れた時、トムヒはヘンリー五世のためにキャスティングされていたのが納得でした。もちろん、ハル王子の時は声が高く、若々しい身のこなしだったけれど、大人っぽかったもの。

私は、翻案者のBen Powerが良い仕事をしているな、と思いました。映像はもちろん臨場感があるのだけど、戦場の演説や求婚の場面は舞台のようでした。

私もグロいのは(エロも)苦手ですが、バードルフの処刑に関してはそれほどではありませんでした。きっと、リチャード二世でもっと怖いのを見てしまったから。。。

早く「ヘンリー六世」を見たいのですが、なかなか行く日が見つからない。今週末は行かれないし、果たして全編制覇できるのでしょうか?

Mickeyさま。
バードルフが木に吊るされているのを見たヘンリーの脳裏に、昔一緒に悪ふざけしてた時のことがよぎるでしょう? 映像って、あれができるからいいですよね。ヘンリーは微かに動揺しているけど、表情に出さないようにしている。そして木の根元から離れないピストルたちのところに近寄って行って、声をかけたのかかけないのか・・・そこは引きで撮ってるから、わからないんだけど、映像的で上手い演出ですよね。
シェイクスピアの本だと、バードルフがどうなるのかはわからない。処刑されちゃうのかな?くらいな。(でも、演出次第ですね、これも)
ヘンリー六世を見終わると、山を越えた感じがします。ホント、大変ですわ。

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