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2016年11月

春まで本数、減ります

 なんかもう、そのまんまのタイトルなんだけど。
 マダム家は、今年またまた受験生を抱えておりまして、春までは観劇の本数を絞り込むことにしております。
 そんなこと言っていながら、ヘンリー四世は二部ぶっ通しで観るつもりだし、年明けにもすぐシェイクスピアを観る予定だし、本当に絞り込んでんのか、という葛藤のある毎日です。ですが・・・芝居を観たとしても、記事をしっかり書けないかもしれないので、そこのところ、ご容赦願いますね。(むしろそっちの問題が大きいのです。)

 芝居を1本観ると、記事を書くのに、その3倍から5倍くらいの時間がかかります。好きでやってるので、別に文句言ってるわけじゃないんです。ただ、春までは手抜きも辞さない覚悟で、母親業に力入れてみようか、と。(ホントかな?)
 そういうわけですので、春まで本数、減ります。たぶん。

『遠野物語 奇ッ怪 其ノ参』を観る

 短い秋が終わって、もう冬のよう。11月5日(土)マチネ、世田谷パブリックシアター。

 
『遠野物語 奇ッ怪 其ノ参』
原作/柳田国男 脚本・演出/前川知大
出演 仲村トオル 瀬戸康史 山内圭哉 池谷のぶえ 安井順平
        浜田信也 安藤輪子 石山蓮華 銀粉蝶
 
 もしかしたら今年一番の芝居になるかもしれない「太陽」を上演したイキウメの、番外編のような公演。イキウメとは謳ってないんだけどね。毎年秋にやっている「奇ッ怪」シリーズ第三弾なんだけれど、マダムは初めて。
 柳田国男の「遠野物語」を下敷きにして、摩訶不思議な物語を展開する。昔なのか、近未来なのか、架空の村。名家の家長の死をきっかけに、村人たちは残された娘を騙して、あっという間に名家の財産をむしり取ってしまう。転落した家の娘は、神隠しにあい、姿を消すのだけれど、やがて山道に娘らしき人影が表れるようになって・・・。
 かたやそんな事象を取材して本にしようとする柳田(仲村トオル)を、当局は拘束し、いかがわしい噂を流布する人間として、訴追しようとする。当局側の人間として取り調べに加わる大学教授(山内圭哉)は、なんとかして柳田を送検されないようにしようとするのだが、柳田は見聞きしたままを本にしたいと譲らず・・・。
 取材する柳田自身の物語と、村で起きた事件(事象)とが交互に進んでいく。
 
 面白くなかったわけじゃないんだけど・・・ どこがイキウメ公演と違うのか、よくわからないくらい、イキウメテイストの運びだったわ。それでね、イキウメの芝居にとってすごく大切なのは、神通力を効果的に使うための結界だ、とマダムは思うの。
 つまり、小屋の大きさと雰囲気ね。
 それがどうも、今回は大きすぎる。三階席まである天井もはるかに高い、広い空間なので、神通力(つまり役者の演技のパワー)が拡散してしまい、前川演出特有の、現実から30センチくらい浮き上がったような世界、を構築しきれてない気がした。
 大きな空間でやる意味は、普段のイキウメ公演よりスケールの大きな芝居がしたいのだと思うけれど、話としては「太陽」なんかのほうがよっぽどスケールが大きいのだった。
 もう一つ大きな小屋でやる理由は、主演が仲村トオルだから、ということもあるよね。でも、与えられたのは、ドラマティックでもなく、オーラの出しようがない役だったので(決して下手なわけではない。真摯な演技だったんだけどね)、芝居全体が地味な感じになったのは、まあ、当然の結果なのかも。
 イキウメの公演だったら当然主演格の安井順平や浜田信也が脇に回っているのだから、仲村トオルには普段のイキウメ公演には出てこないようなキャラクターをやってもらいたかった、と思ってしまった。
 でもこのシリーズは人気があって続いているのよね? だからマダムとしては、少し無い物ねだりなのかなと、思ったりもするのでした。
 
 

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