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ただ美しいこと。と、深く美しいこと。

 万難を排して、平日の夜に駆けつけたよ。2月18日(水)19時、国際フォーラム、ホールA。

『YOSHIO INOUE sings Disney~One Night Dream!』
出演 井上芳雄 /スペシャルゲスト 坂本真綾

 
 5000人収容できるホールがほぼ満員だった。その5000分の1となってきたー。
 コンサートは二部構成になっていて、もちろん二部とも曲は全てディズニーのものなんだけれども、趣は全然違っていてね。第一部は、「アラジン」のために作られた「Proud of Your Boy」という曲を全体のテーマに据えて構成されていた。
 これ、もう、反則でしょお? ホールを埋める観客の半分以上が母である人たちだし、そうでなくても必ず母から生まれた人たちなわけなので、井上芳雄の良い声で「これまで期待を裏切ってきたけれど、貴方の自慢の息子になるようにするよ、お母さん」というような歌を切々と歌い上げられたら、みんな全滅。ホントに、ずるいとしか言いようのないような構成になってて、まいったー。
 美しい旋律で美しい内容の詞を美しい声で歌う。
 ともすれば、キレイごとになってしまう。マダムはキレイごとがとても苦手なの。少し前までの井上芳雄だったら、やっぱりキレイごとの域を出なかったと思うのだけれど。
 でも彼、違ってきてる。
 母は母で、いつも母性愛にあふれてるわけじゃなく、時に押し付けがましいし、利己的。息子は息子で、いつも親孝行なわけじゃなく、普段は親を忘れ、疎ましく思うし。母は期待し過ぎるし、息子は期待にうんざりする。それが普通の親子だったりする。ので、歌のような美しい瞬間は、人生の間にホンの一瞬表われる幻のようなものなの。井上芳雄は、美しい歌詞の後ろに隠れてる苦いものを従えて、深い美しさを表現できるようになったね。歌の演技力が、深くなった。
 
 第二部は、普段の井上芳雄に戻り、ちょっと刺のあるMCを飛ばしつつ、ゲストの坂本真綾とデュエットしたりして、楽しいコンサートだった。でも、第一部で喋りを我慢していた時の方が、歌の力があったような気がするのよ。不思議ね。
 
 この日、同じ5000分の1として、浦井健治と山崎育三郎とが聞きに来ていたね。山崎育三郎は本人そのままだったけど、浦井健治は「星ノ数ホド」のローランドになっててオーラ消してたわ。おもしろい奴。

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コメント

あ、マダムいらしたんだ!
私は、この日の昼「万難を排して」隣の隣、Cホールで行われたコーンサートに行ってたんです。お友達の代打だったんですけども、ちょっと興味あったし。仕事終わりに普段行かない昼公演に行くってことが決定してから、同じ日の夜の井上くんのコンサートのチケット余ってるよ〜って声をかけて貰ったんですけど、さすがに両方は無理〜〜〜と、お断りしたんです。頑張って連チャンすれば良かったかしら。育くんも、Cホールのステージから、Aホールの客席に移動したんだし(笑)。

芳雄くん、いろんな意味で、確実に階段をひとつ登った感がありますよね。やっぱり「プリンスの先駆者」は一歩先を行く!って感じでしょうか。田代万里生君を始めとするその下の世代も着実に力をつけて来てるので、5000分の1になっていたという、某末っ子のファンの友人が「が、が、頑張らないと置いていかれるよー!」と焦ってました。ファンが焦ってどうするって感じだけど、気持ちはわかるわ。

ぷらむさま。
某末っ子本人も、焦ってるでしょうか? 焦った方がいいかも。
長男が着実で、次男が最優秀男優賞ですからね。
井上君のトートが本当に楽しみ。ていうか、このチケ難を乗り越えなくちゃ。

私も5000分の1になってきました。
あの瞬間、あの場所でマダムや浦井君と同じ景色を見ていたかと思うとなんかとても嬉しい(^ ^)
私はセンターブロックでしたが後方でしたので次男三男が入ってきてざわついた時ちらっとあの大きなマスクが見えたくらいでしたが、そうでしたか、オーラ消していましたか、、、それが出来る俳優は流石だと思います。
「自慢の息子」は、ぐっときますね。
井上君は何処かのインタビューで
「自慢の息子でしょう、と言われる事も
多いけどこの仕事についた事でやはりかなり親に心配もかけた。」と言うような
事を話していたからマダムのいう「後ろに隠れている苦いもの」がすごく良く
わかりましたし、井上君が歌う、という事がやはりリアリティを感じさせますよね〜
でもやっぱり息子が井上君なら
どんなに幸せだろう〜(^^;;

ホワイトさま。
井上君、迫力がありました。
今年になって、イマイチの舞台が続き、メゲかけていたので、無理して行ってよかったー。
井上君が息子だったら、って・・・・いや、どう押してみても、想像の回線がつながりません、私。

まさに真冬の夜の夢!至福のひとときでした。

1幕の朗読&歌、素晴らしかったです。Viola-sanのおっしゃる「歌の演技力」、言い得て妙ですね。井上君の音楽への思いを反映して、彼の歌の表現力はより深く豊かになっているように思います。『ユイット』でも感じたけれど、昨年のビルボードの時よりも、さらに歌の自由度が増して、彼の思い描く世界に観客を連れて行ってくれるようです。

そんなわけで、1幕ではかなりウルウルしていたのに、2幕は変わり過ぎです。こちらも楽しかったから良いけれど。

ところで、私の記憶力が確かであれば、MCで、「『エリザベート』で主役のトートを演じる」と言っていたような。。。聞いていて??と思ったのですが、念願のトート役がよほど嬉しいのかしら、とちょっと微笑ましかったです。←間違っていたら、削除してください。

コンサートの1幕の美術は松井るみさんで、ディズニーにふさわしいセットでした(演出は小林香さん)。
StarSもそうですが、井上君は、プロデューサー的な感覚も持ち合わせているようで、これからがますます楽しみです。
次はストプレですね。

それにしても、浦井君のオーラの無さ!マスクに、パーカー、ジャケットで、普通の青年にしか見えませんでした。

Mickeyさま。
ええ、たしか主役と言ったような気がします。私も少しあれ?と思ったけど、まあ主役と言っても過言ではないか・・・と思い直しました。まあ、いいではないですか?
浦井君は、オーラを消していたのか、はたまた消えていたのか、どっちかな。

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