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速報!浦井ヘンリー五世、再び

 きゃっほー!
 みんな、もう聞いてる?
 新年早々、来年の話なんだけど、2018年5月、新国立劇場で『ヘンリー五世』の上演が決まったよ!!
 主演は勿論、浦井健治その人。やった〜!これまでの鵜山組、続行よ。
 喜びのあまり今、うちで「We will Rock You」かけながらひと踊りして、マダムは、ツイッターのアイコンをヘンリー五世仕様にしたので、ツイッターの方もよろしくね。(ていうか、受験生の母の顔はどこにいったのかしら〜〜〜?)

 ヘンリー四世、観なかった人はもう、後悔してるでしょ?
 そうだよ、シリーズなんだから、見続けると喜び倍増なのよ。
 来年まで、頑張って生きるぞー。

深夜の岡本健一

 スマスマが終了してしまって、マダムはいよいよテレビで見るものがなくなったわ。家族がいなくて一人の時、テレビはほとんど点いていない。CDか、iPadで音楽をかけてる。
 年越しの時も、子供が見ているカウントダウンコンサートの様子を片目でチラ見してたぐらいだったんだけど、そこに岡本健一の姿を発見した時には、眼を普段の2倍くらいの大きさに見開いてしまったよー。
 なんという格好良さ・・・・色っぽーい!
 マダムは岡本健一のアイドル時代、殆ど憶えていない。役者岡本健一となってからのファンだからね。それだって勿論、かっこいいのも色っぽいのも承知してたわ。承知していたのですけれども!
 いや〜、ホントにアイドルだったんだな〜。ギターをしゃくりあげる(?)ような仕草がたまらん。中年になって更に磨きがかかっているね〜、オーラ全開。
 
 その岡本健一の舞台『炎 アンサンディ』が3月に再演される。初演で観なかった方!マダム絶賛のおすすめです。絶対、観るべき。彼だけじゃなくって、出演者全てが素晴らしい。
 実はマダムは見に行かないかもしれないの。私生活的に一番忙しい3月だから。それに初演の印象が脳に焼き付いているので、それを大切にしておこうかな、って・・・(土壇場で気持ち翻るかもしれないけど)。
 でも、観てない方には強制的おすすめします。
 初演のままの演出なら、岡本健一のエアギター姿が見られるかもよ。

『お気に召すまま』追記

 シアタークリエの『お気に召すまま』について、記事内容に言葉が足りてないところがあるようなので、補足するね。

 マダムは演出が気に入らなかったんだけど、「設定を1960年代のアメリカにもっていった」ことそのものが気に入らなかったんじゃないのよ。さらに言えば、その演出が失敗してるから批判してるわけでもないの。そもそも失敗なのか成功なのか判断材料がなさすぎだし。
 それが日本人の観客にどんな効果をもたらすか、演出家がよく考えてないのがありありとわかるので、嫌だったの。

 面白いと思ったから演出家は、その設定を選んだわけでしょう? ならば、日本人の観客に面白さをわかってもらおうと努力をしてほしいのよ。そのためには、自国で演出するのとは違う努力が必要となる。それが他国で演出する、ということなのではないかしら?
 努力したけど失敗してしまってる、というのとは、今回の舞台は違うと感じたわ。
 あのままでアメリカ人は面白さをわかるんだよ、っていうんなら、向こうで上演してるものをそのまま来日させればいいわけなのでね。マダムだって、もしブロードウェイでこういう演出を見たら、別の見方、別の反応ができると思う。

 もしこれがシェイクスピアじゃなくて、三島由紀夫の戯曲だったら、演出家はもっと身構えるでしょう?
 シェイクスピアは自分たちのところが本場だから身構えがいらない、と思っていないかしら? それが嫌なの。そして、依頼する側も、そちらが本場なのでおまかせしますっていう態度があるでしょ?(ミュージカルの時の作曲の依頼とかも、同じ精神構造が感じられるよ。)どっち向いて芝居作ってんの?と思うの。お金払って観てるのは、私たちです。
 
 ちなみに、これは役者さんたちを批判してるんじゃないんです。役者さんたちには全く関係がないこと(というか、どうしようもないこと)だから。
 むしろ、役者さんたちだけは私たち観客の方を向いてくれている、と思う(あたりまえのことといえば、そうなんだけど)。

 あー、またホントのこと、書いちゃったな〜。
 エネルギーがいるんで、大変なのよ、ホントのことを言うのって、ね。

2017年はシェイクスピアで幕開け『お気に召すまま』

 あけましておめでとうございます。
 今年も拙ブログを、どうぞよろしく。
 4月頃までは、私生活上の理由により、観劇数も減る予定で、記事も短めになるかもしれないけど、ご理解下さいね。

 今年の観劇はじめは、やはりシェイクスピアで。1月7日(土)マチネ、シアタークリエ。

『お気に召すまま』
作/ウィリアム・シェイクスピア  翻訳/小田島雄志
演出/マイケル・メイヤー  音楽/トム・キット
出演 柚希礼音 ジュリアン 橋本さとし 横田栄司
   伊礼彼方 芋洗坂係長 マイコ 小野武彦 ほか

 宮廷社会からそれぞれ追放された男女、ロザリンドとオーランドーが、辿り着いたアーデンの森で日々を過ごしながら、互いの気持ちを確かめ合って、ラストに結婚に至ってめでたし、な物語(なんていい加減なまとめでしょう)。
 もちろん、その間には、シェイクスピアの喜劇には付きもののエピソードが満載。女の子が男装して男になりすましたり、そのなりすましに恋人さえも気づかなかったり、女同士の熱い友情があったり、堅物の人が信念が崩れ去って豹変したり、道化が人生を達観してたり。ご都合主義的な大団円がやってきたり。
 でも、今回の演出は、マダムが知ってるシェイクスピアとは、ずいぶん違うものだったの。

 芝居の時代設定をアメリカの1960年代に置き換え、宮廷は当時の政界に、アーデンの森はヒッピーの聖地ヘイトアシュベリー(どこ?)に設定してる。なので最初は、オーランドー(ジュリアン)もその兄オリヴァー(横田栄司)も現代風のスーツ姿だし、ロザリンド(柚希礼音)も従姉妹のシーリア(マイコ)もミニのワンピースに白いストッキングだったりする。そして場面がアーデンの森ならぬヘイトアシュベリーに移動すると、そこに住む住人たちはもちろん、移動してきたロザリンドたちもみんなヒッピー風の衣装になる。セットの色合いもそれに合わせて無機質からカラフルに変わる。
 のだけれど。それで?と、マダムは思ったのだった。こちらは1960年代のアメリカについてあまり意識したことないし。さっきも言ったけれど、ヘイトアシュベリーって台詞で言われたって、「それ、なに?どこ?」っていう感じだし。置き換えたことで起きる化学変化は?ないの?
 芝居が始まってまもなく、マダムの中に「やらかしちゃった」感が生まれたのね。日本(語)を解しない外国人演出家の「?」な演出。あったよねえ、これまでも。シェイクスピアだから、向こうでやってるアイデアのまんまでいいと思ってるでしょう?言葉を翻訳すれば済む話じゃないのよ。言葉の壁は脳の壁。日本の役者は、言葉のみならず、身体も日本語で動いてるのよー。歴史的あるいは政治的常識も全然違うの、考慮してない。トニー賞受賞の演出家だとしても、認めませーん。

 で、ヒッピー風の衣装が最も似合いそうな橋本さとし(ジェークイズなんだけど、せっかくのキーマンが、意味ありげなだけになってた)とか横田栄司が、そっち側じゃないしね。また日本人には着こなしが難しい服なので、舞台上がカッコよくない。みんな着慣れてないし。着せられてます感が漂ってて。(長い髪で、擦り切れたベルボトムのジーンズが似合う日本人、思い当たった。Char!めちゃくちゃカッコイイっす。そこまで到達しろとは言わないけれど。嗚呼。)

 だけどただ一人、どの衣装も着こなし、かっこいい人がいた。柚希礼音、その人。
 マダムは途中から、シェイクスピアであることは忘れることにし、柚希礼音のロザリンド押しで観ることに方針転換した。そうしたらかなり、楽しかったのよ。
 宝塚の男役出身の人が退団後最初にシェイクスピアに出演するのは、よくあることよね?古くは大地真央のヴァイオラとか、最近も音月桂のヴァイオラとか。柚希礼音も同じように、男装してからが面目躍如。(ミニのワンピースの時は、本人のドキドキが伝わってくる気がした。)カッコよくて、生き生きしてて、いろんな反応がヴィヴィッドで、目がキラキラしてて、つい目で追ってしまう魅力的なロザリンドだったわ。(シェイクスピア作品として本来のロザリンド像にかなうものなのかは、よくわからないんだけど。)そしてずうっとベルボトムジーンズ姿の男装だったのが、最後に真っ白なウェディングドレスになって出てくると、客席から一斉にため息が漏れたの。素敵だった〜。
 だからね。ヒロインがなかなか魅力的で、まわりに橋本さとしや横田栄司や小野武彦など百戦錬磨の役者を配しているわけだから、これでオーランドーさえよかったら、トンチンカンな時代設定でも役者の力でもっと面白くできるんじゃないかしら?まだ公演は始まったばかり。オーランドーの奮起を期待するわ。ロザリンドに本気で惚れてくれい。
 
 記事が短めになるかも、って言ったそばから、こんなに長く書いてしまったわ。
 やっぱり書きたいんだわね、本当は。

 
 

2016年の総括

 今年、劇場で観た芝居は以下の通り。( )内は演出家。

1.  劇団カクシンハン公演『ジュリアス・シーザー』(木村龍之介)
2.   さいたまネクストシアター✖️ゴールドシアター『リチャード二世』(蜷川幸雄)
3.  マームとジプシー『夜 三部作』(藤田貴大)
4.  テアトル・ド・アナール公演『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインが・・・(以下略)』(谷賢一)
5. 『家庭内失踪』(岩松了)
6. 『焼肉ドラゴン』(鄭義信)
7. 『イニシュマン島のビリー』(森新太郎)
8. 『アルカディア』(栗山民也)
9.  劇団民藝『二人だけの芝居 クレアとフェリース』
10.  ハイバイ『おとこたち』
11. 『アルカディア』(栗山民也)
12. 『カクシンハン版リチャード三世』(木村龍之介)
13. 『八月の家族たち』(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)
14. 劇団イキウメ公演『太陽』(前川知大)
15. KAKUSHINHAN POCKET HISTORY『ヘンリー六世 三部作』(木村龍之介)
16. 『コペンハーゲン』(小川絵梨子)
17. 『あわれ彼女は娼婦』(栗山民也)
18. 劇団AUN公演『桜散ラズ・・・』(市村直孝)
19. 『あわれ彼女は娼婦』(栗山民也)
20. 『887』(ロベール・ルパージュ)
21. 『エリザベート』(小池修一郎)
22. 『ジャージー・ボーイズ』(藤田俊太郎)
23. 子供のためのシェイクスピアカンパニー『オセロー』(山崎清介)
24. 『レディエント・バーミン』(白井晃)
25. 『ラヴ・レターズ』(青井陽治)
26. カクシンハン『じゃじゃ馬ならし』(木村龍之介)
27. 『王家の紋章』(荻田浩一)
28. 葛河思潮社『浮標』(長塚圭史)
29. 加藤健一事務所『ハリウッドでシェイクスピアを』(鵜山仁)
30. 劇団アマヤドリ公演『月の剥がれる』(広田淳一)
31. 『あの大鴉、さえも』(小野寺修二)
32. 『遠野物語 奇ッ怪 其ノ三』(前川知大)
33. 『ヘンリー四世 第一部』(鵜山仁)
34. 『ヘンリー四世 第二部』(鵜山仁)
35. 『ヘンリー四世 第二部』(鵜山仁)
36. ハイバイ『ワレワレのモロモロ東京編』(岩井秀人)

 結局こんなに観ているのか、と数えてみて今、唖然としているマダム。しかし、見応え充分な1年だったわー。ホントに楽しかった。
 今年はシェイクスピア没後400年ということで、いろいろな公演があったのだけれど、マダムとしては、この記念の年に、カクシンハンという劇団を発見したことと、新国立でシリーズ化した歴史劇『ヘンリー四世』の一挙上演が、まず大収穫だった。浦井健治の演技の稲妻も久々に浴びたしね。
 そして今年は大劇場よりも小さな劇場にこだわってみようと思っていたのだけれど、これが大成功。ぶっちぎりで1位なのは、イキウメの『太陽』。これほどの完成度の芝居は、ほかになかったわ。次点はハイバイの『おとこたち』。場違いのスタオベをしてしまったくらいだったっけ。この二つの劇団は、これからもずっと追っていくわ。
 それとここで挙げておかねばならないのは谷賢一作・演出の『ウィトゲンシュタイン・・・』すでに古典の仲間入りをさせてもいいくらいの出色の出来栄えだったの。もいちど観たい。再演をつよ〜く望むよ!
 ミュージカル部門でも、大収穫。成河の加わった『エリザベート』の完成度は本場に匹敵するくらいだったし、『ジャージーボーイズ』で中川晃教の歌の稲妻を浴びることができて、幸せだった〜。
 そして今年、蜷川御大とのお別れがあった。もう御大の演出するシェイクスピア作品にも会えない。だけど、そのあとを吉田鋼太郎が引き継いでくれることになって、来年以降の大きな楽しみができたの。マダムとしては、引き続き、シェイクスピア押しでやっていこうと思ってる。
 
 みなさま、一年間、ありがとうございました。
 来年もまた、良い芝居に出会えますように。そして、みんなの穏やかな暮らしが壊されませんように。

«地を這うような面白さ ハイバイの『ワレワレのモロモロ』

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